人事はこれを評価するー学校での学び 海老原嗣生| ワクスタ | ワクスタ
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人事はこれを評価するー学校での学び

Category | 大学教授・教師・研究職

2018.3.27

「人事・採用担当は、就職活動でどのようなことを見て、何を評価しているのか」
ワクスタ編集部では人事・採用業界では知らない人はいない有名人・海老原嗣生さんに聞いてみました。

海老原嗣生さん。ニッチモ代表取締役『HRmics』編集長、リクルートエージェント ソーシャルエグゼクティブ。1964年生まれ。大手メーカーを経て、リクルートエイブリック(現リクルートエージェント)入社。事業企画や新規事業立上げに携わった後、リクルートワークス研究所へ出向、「WORKS」編集長に。2003年よりリクルートエイブリック(現リクルートエージェント)にて数々の新規事業企画と推進、人事制度設計等に携わる。専門は、人材マネジメント、経営マネジメント論など。「雇用のカリスマ」と呼ばれ、漫画エンゼルバンクの作中人物“カリスマ転職代理人、海老沢康生”のモデルでもある。

「あなたらしさ」が企業との縁を呼ぶ

就活に有利なことは、必ずしも有利なのか

就職ジャーナリストとして有名な石渡嶺司さんの本に、「学生時代の思い出は、就活です(苦笑)」という本がありました。就活のために有利と思えることばかりしていたら、肝心の採用面接の場面で話すことがなくなり、そう答えてしまう…というパラドックス。

 

そう、「就活に有利だからこれをやっておこう」などという、さもしい考え方で大切な学生時代をあくせく過ごしてほしくはないと、私も考えています。
あなたは、あなたらしさをしっかり伸ばしていけばいい。それを端的に面接で語れば、そういうのを嫌いという企業は落ち、そんなあなたが好き、という企業に行き当たる。

 

正直、企業の人達は「これをやると就職に有利だから」と考えているような学生は、あまり好きではありません。なぜか。その理由は簡単です。無理して背伸びしてまで合わせているような人が入社したとしても、会社の中では窮屈でうまくいかない。そう考えるからですね。

企業が本当に知りたいのは、「あなたらしさ」。面接で見られているポイントは、偏差値的な良い悪いではなく、「あなたがうちの会社に合うかどうか」です。うちの会社の仕事に合っているか、うちの会社の仲間に合っているか。
もし合っていない人をとれば、仕事もうまくいかず、仲間とももめごとばかり。だから会社は大損をしてしまう。そういうことがないように面接で見ているのです。

 

あなたは、あなたらしさを語ればいい。そういうのが嫌いな企業であれば、あなたを落とすでしょう。でも、いいんです。あなたらしさを評価しない企業に入っても入社後苦しむだけだから。
「落ちて本望」くらいに思っておけばいいんです。
そのうち、そんなあなたが好き、という企業に行き当たる。そこはあなたらしさを愛してくれる居心地のよい働き場所となるでしょう。

「あなたらしさ」を見つけるには

ただ、ここで問題が一つ。
多くの学生は「自分らしさが何かわかっていない」。もしくは、「自分らしさをうまく話すエピソードがない」。
だから、就活に迷うんです。

 

だとしたら、学生時代にやるべきことはなんでしょうか。それを逆説的に書いておきます。
「なんでもかまわないから、何か一つのことに一生懸命取り組む」こと。

 

趣味でもバイトでも奉仕活動でも起業でもなんでもかまいません。大切なのは、「評価されるために」という不埒な気持ちをなくし、本心から真剣に、しかもある程度の期間、最低でも1年以上、どっぷりつかって努力格闘すること。

 

なぜ、それが大切かわかりますか?

 

もちろん、努力や精進が継続することは、いいことです。ただそれ以上に、その過程で「あなたらしさ」が鍛えられ、それが随所に現れるのです。
そうした珠玉のエピソードを携えて面接に臨めば、「この学生はこんな風に工夫するんだ」「彼の興味関心のポイントはここなんだ」と面接官はすとんと腹落ちするはず。そして相思相愛な会社に決まっていけるでしょう。

 

大学時代は人生で一番自由な時間です。受験勉強や営業ノルマなどをハードに押し付けられたりしない、唯一の期間です。
自由なだけに、何もやらずに過ごすことも可能。だからこそ、そんな無為に時間を過ごさず、何か一つでいいから、一生懸命取り組み、あなたらしさを磨き上げてください。

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