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ワクスタ

ワクスタとは

エリートになりたいから、エリートが集まる大学を選ぶ。目標の近くに身を置くことでレベルアップをしたはなし。

Category | 起業家

2018.7.24

栗原康太さん
外部CMO型マーケティング支援、株式会社才流(サイル)の代表。コーポレートメディア『DOER NOTE』を運営。 実行を加速させるサイル式メソッドを発信中:https://bit.ly/2MvW6eO 週3、4回のテニスが趣味。

目指せる大学のうち、一番高いレベルに行く。その決断が、人生を切り拓いた。

大学・学部を選んだきっかけを教えてください。

学内で早稲田の法学部の推薦を取ろうと思って、評定を上げるために真面目に勉強していました。

そしたら高2の10~11月に成績が上がって来て。このままいけばもっと上を目指せるんじゃないかと思って東京大学に目標を変えました。

昔から「エリートになりたい」という気持ちがあって、文系のトップなはどこかなあと考えました。職業的には、やっぱり弁護士あたりかなと。

そうなると東大で言えば文Ⅰ。でも、じゃあ文Ⅰにします! と言えるほど偏差値が高くなかったんですよ。

文Ⅱは経済、文Ⅲだと教育・教養。自分の学力と向き合いつつ、結局文Ⅲを目指すことにしたんです。

法学を学びたかったのに、なぜ専攻を変えたんですか?

あくまでも自分の主題はエリートになりたい、というところにあったので、法学じゃないから目的と違う、というわけじゃなかったですね。

進学してからやっぱり学びたいことと違った、となっても大丈夫なことも分かってました。

東大には、入学後でも、専攻を変えたければできる制度があったので、入ってみてからじっくり考えるのも手だと思ったんです。

東大に進学するとなると、予備校漬けになったんじゃないですか?

いえ、予備校には行っていません。

その時の自分の学力と、東大に入るために必要な学力とを照らし合わせて、自分でプランを立てて自力で勉強をしていました。

費用が掛かることでもなかったので、両親に志望校を報告したのは、願書を書いたタイミング。

受験費用は必要ですからね。思えばその時まで、どこの大学に行きたい、という話もしていませんでした。

入ってみて、意外と暇だった大学生活。「忙しくなりたくて」始めたインターンが、毎日を変えた。

東大文Ⅲって、どんな勉強をするんですか?

1~2年生の間は、Ⅰ~Ⅲ類すべてだいたい同じ授業を受けます。

選択授業の中に少し専攻のものがあるかな? というくらいで、基本的にはそれほど差がなかった印象がありますね。

3年で行動文化学科社会心理学専修課程に進んだのですが、ガッツリ何かを研究するといったことはなくて、「東大」といっても入ってみれば結構暇だったんですよ。

授業に出ていなくても、課題やテストをやっていれば留年はしない。

それでも「猫より暇」と言われる文Ⅱよりも文Ⅲは忙しいと言われていたんですが、なんだか物足りない気持ちになっていました。

それより、自分が夢中になっていたのは部活動。中学生の頃からずっと続けていたテニスを大学に上がっても続けていました。とにかく朝から晩まで練習をして、週に1~2日の練習のない日は家庭教師のバイトに行って……という毎日。

でもある日、全治1年のケガをしてしまったんですよね。ドクターストップがかかった後は、やれるものがすっかりなくなってしまったような気持ちになって。授業はとにかくまったりとしているし、自分はいま何をすればいいのだろう? と考え、八方塞がりになってしまいました。

当時は、とにかく暇だ暇だ、と言って走り回っていた記憶があります(笑)。

そんな時に、学食で、インターンをしていてすごく忙しい友人の話を聞いたんです。インターンってそんなに大変なものなのかな? と思って、自分でネットで調べてみました。

検索結果で一番上に出てきたインターン斡旋会社の面接に行って、おすすめされたのが、「ガイアックス」という会社のインターン。その時は特に何も考えずに、大学から近いから、という理由で応募してみたんです。

実際、インターンをやりはじめて生活は変わりましたか?

かなり。

2008年当時、渋谷のITベンチャー企業と言ったら「週2は徹夜、週に100時間働く」、というのが当たり前でした。

とにかく日々新しい業務があり、慣れるために勉強が必要だけれど、勉強するそんな暇もない量の業務がある…。僕もすっかり忙しくなって、大学の授業には全然行かなくなっていました。週に一回顔を出すくらいで、学食で話した友人と同じような生活になりましたね。とにかく、インターンにがむしゃらに、熱中していました。

そのせいで大学4年の後期になっても、14単位も足りない! という状況になってしまって……。

それでも、ちゃんと卒業できたんですね……!

はい、なんとか課題をやりきって卒業しました。

でも、真面目に研究して書いたって感じじゃなくて。インターンをしながらでもできるように、当時日本に上陸したばかりで海外で流行っていた「Facebook」はが日本でも流行るのか? というテーマでまとめたものをレポートにして出しました。

僕にとっては、東京大学っていうもの自体に強いブランド力があると思っていたので、そこに入って、ちゃんと卒業することの方が大切でした。

そこで何を学ぶかというよりは、その大学を卒業、という経歴そのものにいれることが重要だと思っていたんです。


例えば経営者や採用担当者にとって、一人一人の能力を細かく判断するのって難しいと思うんです。

そんな時、ひとつの判断基準になるのは学歴。

だから、確かに暇ではあったかもしれないけど、東大に入ったことは全く後悔していません。

あのまま推薦で早稲田に入っていたら、社会に出た後ずっと仕事で東大卒の人に負けた時に、きっと学歴を言い訳にしてしまう可能性があったと思うんです。
逆に東大に入ったことで、学歴を言い訳にすることができなくなった。未来の自分を言い訳できない状況に追い込めたので、いま振り返っても良い選択だったと思います。

なりたい自分に近づくためには、そういう人に囲まれる環境に身を置くこと。その場に適応しようとする努力が、自分のレベルを上げていく。

なぜ、人を見る時に学歴が判断基準になると思われますか

理系専門職だったら、どんな先生に習っていたとか、どういう研究をしていたかっていうことも重要な判断基準になると思います。も、文系って、直結する学問分野を仕事で使うことは少ないので、勉強の内容やその成績で人を判断するのは難しいんですよね。

そうなると判断基準となるのは、その後伸びる・成長する余剰があるかどうか。

これを探る方法の一つが「どんな環境に身を置いているか」ということだと思っています。

東大に入って分かったのは、そこにいる学生の会話のレベルが高いってことでした。

ふと友人と話しているだけでも、知らない単語が飛び出してきたり、社会への着眼点が面白かったり。そうなると自分もその話についていかなくちゃいけないので、自然と、自主的に色々勉強してみようと自然にいう気になるんです。

僕は、高いレベルの会話ができる人間になりたいなら、そういう人に囲まれる環境に身を置くことが重要だと考えています。

その人たちとコミュニケーションを取るための努力が自分を押し上げると思うんです。

学歴は、どんな人に囲まれて過ごしたのかが分かる。例えばレベルの高い人が集まる大学に通っていたのならその人もそういう人になる可能性が高い、と考えるのは必然だと思います。

大学で受けた影響が、仕事に活きたことはありますか?

在学中のインターンでも、卒業後も、なかなか「これが役立った!」と思うようなことはありませんでした。

考えが変わったのは、前職で事業部長になったときですね。

それまで上司に指示された作業をしていたのが、自分でなにをやるかを決める「意思決定者」の立場に変わりました。

当然、普段話す相手も変わってきます。そこで痛感したのは、話す商談相手が部長なら、部長と同レベルの視点が必要だし、社長が相手なら社長の視点を持っていなくちゃいけない。しかも、「この人になら任せられる」と思ってもらえないと、仕事にならない。これは自分自身が変わらないといけない と強く感じました。

それからは、相手企業の決算書を読んだり、業界研究をしたり、より深いところまでリサーチするように努めました。

対等に話をするため、信頼を得るためにはどうすればいいか試行錯誤するうちに、自分の視野がイチ業務から事業全体に広がっていきましたね。

そこで気づいたんです。

大学時代、身を置く場所や環境が人を作ると気づいたのと同じように、立場が人を作るんだと。

視野が広い人が上に立つんじゃなくて、自分がその立場になったとき、人は初めて視野を広げるんだと思いました。

では、大学や専攻を選ぶのに大切なことはなんでしょうか。

自分が目指すレベルの人がいる場所を選ぶことですかね。

自分が現段階でそのレベルに達していなくても、そこにいればそのレベルを目指さずにはいられなくなる場所。

それを見極めるには、「その大学ではどんな人がカッコいいとされているか」を見るのがいいと思います。

単純に学力が上の人がいいのか、学外で活動するのがいいとされるか、明るくて活発な人がいいとされているのか。

自分が目指している理想像の人たちが集まる場所を探してみるのはどうでしょうか。

皐月 彩

ライター
皐月 彩

日本大学芸術学部映画学科 2017年卒。 エジプト出身。円谷プロダクション製作の『ウルトラマンジード』の仕上げ進行スタッフを経て、現在はフリーランスの脚本家として映画・アニメ・ドラマの制作にかかわる。

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