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ワクスタ

ワクスタとは

「自分のイメージを形にできるって面白い!」という発見が 日々を楽しめる仕事を見つけさせてくれたはなし

Category | 先輩社会人

2018.8.24

小中貴晃さん
京都工芸繊維大学情報工学課程から、大学院へ進学。ヒューマンインターフェース研究を極めた。現在EDGE株式会社にて、社内SNSを取り扱うプロジェクトのリーダーを務めている。

自分の思い通りのものを作れる喜びが、情報工学への興味を高めていった。

高校時代当時、ニコニコ動画が世間に広まり、私もそれにすっかり夢中になっていました。そこで見つけたのが、プログラミングについて解説している動画です。メモ帳にHTMLを打ち込んでサイトを作る、という本当に簡易的なものでしたが、自分で見よう見まねでやって、「自分が欲しいものを、自分の手で作れるんだ!」と気づいたのがきっかけで、情報工学という分野に興味を持ちました。

大学に進学するなら、情報工学を極められるところがいい。当時の条件は、実家から通いやすく、学費の払いやすい国公立であること。そうなると候補は自動的に、京都大学か京都工芸繊維大学に絞られました。

当時は陸上部に入っていて、大会成績も推薦受験できるレベルだったんです。だから、受験勉強よりも部活ばかりの毎日を過ごしていて。

だから、情報工学を勉強したい!と思って高校3年生から勉強しようと思っても、京都大学に行けるだけの学力は正直ありませんでした。なので自然と、目標は京都工芸繊維大学へと向いていきましたね。

今となっては、京都工芸繊維大学を選んでよかったと思っています。

大学には、情報工学以外にもいろいろな専攻があるから、勉強の幅がどんどん広がっていった。

京都工芸繊維大学 情報工学課程は4年制。

1年次の前期は一般教養がメインでしたが、後期からは情報工学らしい専門授業が始まりました。簡単なシステムを組んで実験するプログラミングの授業だったので、予備知識が無くても少しずつ積み重ねて学ぶことができました。

2~3年次に進むにつれて、そのレベルも少しずつ上がっていきました。

特に面白かったのは、大学院でのインタラクションデザインの授業ですね。デザインとプログラミングを掛け合わせ、ひとつのプロダクトを開発するというもので、床を掃くとそれに応じた音楽が奏でられる電子楽器型の「ほうき」を作りました。子どものお手伝いが捗るような、ちょっと面白い仕掛けづくりを体験できたのが、すごく面白くて。
あの授業は京都工芸繊維大学にデザイン専攻があったから受けられたものだし、ものすごく恵まれた環境だったなと感じます。

人の研究を引き継ぐんじゃなく、自分の取り組みたい課題について研究したかった。

4年になると、卒業論文に向けた研究室選びをしなくてはいけません。

当時所属したかった研究室は2つありました。

1つは、先輩たちのテーマを引き継いで最新研究を進めていく研究室。コアタイムがあって、基本は毎日出席して、研究室で研究をする仕組みが採用されていました。

もう1つは、自分で自由にテーマを決めて課題設定し、それについて解決手法の提案および実装、検証を行う研究室です。コアタイムも、毎日研究室に行く必要もなく、1週間に1回の経過報告だけが義務付けられていました。そこでの評価はあくまでも「どれだけ成果をあげたか」ということ。

私が選んだのは後者でした。

もちろん前者の研究室も社会的に有意義だとは思ったのですが、やっぱり何をやるにしても、「せっかくやったんだから」と胸を張れるよう、自分が心から解決したいと思える問題について取り組みたかったんです。

僕がやったのは、「寝る前スマホを控えさせるアプリの開発」と「日程調整システムアプリの開発」でした。どっちも、自分が苦手なものだったから、解決するならこれだろうと!(笑)

特に思い入れがあるのは、「寝る前スマホ防止アプリ」。

ついベッドに入っても、スマホを持っているといつの間にか何時間も経っていた……っていうことってよくありませんか? それって、自分の時間感覚がマヒして、何分経っているか分からなくなってるからじゃないかって思ったんです。だから、一定の時間が経つごとにアラートを鳴るようにして、「うわ、もうこんなにスマホ触ってたんだ」と気付けるようなシステムを作りました。

京都工芸繊維大学は、院に行くのが常識!?

なぜ大学院に進んだのか、よく聞かれるのですが「絶対に大学院に行こう!」と心に決めて受験をしたというより、「大学院は当然行くものだ」と思っていたという方が近いんですよね。

というのも、京都工芸繊維大学情報工学課程の学生は、大半が大学院へ進学するんです。就活をする人の方が珍しい。研究者になりたいとかに関係なく、そういう空気感があったんですよね。

だから、自分も当たり前の様に大学院に進学しました。

大学4年間の研究をさらに深めていけたのは、本当に楽しかったです。

人に指示されたことをそのとおりにやるよりも、自分が気付いたことを仕事にできる場所で働きたいと思った。

大学院1年生の時、大学が提携している企業のインターンシップに参加したんです。
システム系ではトップクラスの会社で、インターンなのにベトナムに連れて行ってもらえました。

そこは大手だからか、仕事の仕組みづくりがとてもカッチリとしていて。インターンでも、上司から言われたことをとにかくこなし、それが間違っていたら修正するという繰り返し。たしかに大きい会社はこうやって足並みを揃えるからこそ大きなプロジェクトを動かせると理解できるんですが、自分には向いていないなあと実感して……。
そこで、自分が働くときは「人に指示されるばかりではなく、自分の気付きをプロジェクトに反映できる仕組みのある場所」がいいなと思うようになりました。

技術のことも分かる、〇〇な人になりたい。

自分が就活をしていたときの条件は、「ベンチャー」「自社サービスがある」「エンジニアとして働ける」「社会貢献ビジネスである」の4つでした。

当時流行っていた逆求人サービスを、企業探しに使っていました。

どうせ働くなら、社会にインパクトを与えたい という想いはずっとあって。

それも、ゲームやエンターテインメントサービスより、皆が今困っていることを解決するものや、社会になくてはならないものを作る人になりたかったんです。

そうして出会ったのが、現在所属しているEDGE株式会社。

最初はエンジニアとして働きたいと思っていたんですが、仕事をするうちに考えが少しずつ変わっていきました。

技術を極めることももちろん大事ですが、私が本来叶えたかった「社会の困っていることを解決する」には、それだけじゃだめだろうと。

だから今は、問題がどこにあって、どうやったら解決できるか、みんなで一緒に探しながら商材を極めていける人になりたいと思っています。

例えば、いま自分が取り扱っている社内SNSだって、このままただ売るだけでは需要がなくなるかもしれないし、もっと今の使い方以外にいい使い道があるかもしれません。

もっともっと、自分が関わっている商材を面白いものにしていきたい。そういう気持ちで、今プロジェクトリーダーの仕事を思いっきりやっています。

もっと、「働く」ことは楽しいものだと、世界中の人に感じてほしい。

進学したため、大学院時代には、すでに社会人となった同級生がたくさんいました。

彼らのSNSを見てると、「仕事がしんどい」とか「上司と折り合いが悪い」とか、色々な不満ばっかり投稿してるんですよね。これから何十年も働いていかなくちゃいけないのに、こんな気持ちで大丈夫なんだろうか……って不安になりました。

でも、実際自分が仕事を始めると、全然そんなことはありませんでした。たぶんそれは、私が自分の「なりたい未来」を想像して、ちょっとずつ目標を置いてるから。
それに向かって頑張っていると、前向きな気持ちで仕事をしようと思えてくるんです。

確かに毎日辛いこともあるけれど、目標に向かって自分が進んでいることが分かるだけでやっぱり楽しい。こういう気持ち、働いている人たちともっと分かち合っていきたいなと思っています。

皐月 彩

ライター
皐月 彩

日本大学芸術学部映画学科 2017年卒。 エジプト出身。円谷プロダクション製作の『ウルトラマンジード』の仕上げ進行スタッフを経て、現在はフリーランスの脚本家として映画・アニメ・ドラマの制作にかかわる。

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